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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻11号

1973年11月発行

文献概要

特集 症状からつかむ私の治療指針 産科

妊婦の貧血

著者: 荒木日出之助1

所属機関: 1昭和大産婦人科

ページ範囲:P.937 - P.939

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 妊娠時にみられる血液性状の変化は,胎児および子宮の変化を除外すれば最大といつても過言ではない。貧血の限界をいずれにおくかにもよるが,その頻度は諸家の報告によると全妊婦の約10〜30%にも達する。今日では,貧血検査は産科臨床に欠かせないものになり,妊婦検診における血圧測定,尿中蛋白・糖検査と同等にあつかわれ,母子健康手帳にも記載項目としてとりあげられているほどである。妊婦に貧血のある場合は,分娩時に異常出血がおこつたり,出血量が多いばかりでなく,ショックに陥つたり,微弱陣痛・産褥感染・乳汁分泌不全なども起こしやすい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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