icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻11号

1973年11月発行

特集 症状からつかむ私の治療指針

産科

微弱陣痛

著者: 森憲正1

所属機関: 1熊本大産婦人科

ページ範囲:P.955 - P.956

文献概要

 微弱陣痛とは必ずしも陣痛の強弱を意味するものではなく,娩出効果の少ない陣痛をいい,通常,低緊張性の場合をいうが,逆に高緊張性で子宮の緊張が亢まり,収縮がおこつても娩出力とならない場合もあり,子宮機能不全とも呼ばれている。
 微弱陣痛は原発性と続発性とに分類されている。前者は分娩開始から陣痛が弱く,開口期の進行がおくれ,または途中で停止するものであり,後者ははじめは規則性,強さ,持続ともに正常であつた陣痛が,分娩の経過中に減弱したり非協調性となつたり,あるいは緊張が亢進したりするもので,開口期にも,娩出期にもおこりうる。子宮筋収縮の点からは低緊張性と高緊張性とに分けられ,後者はさらに子宮下部緊張,痙攣性子宮,非対称性子宮収縮などに分類されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら