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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻11号

1973年11月発行

臨床メモ

頸管粘液検査による胎児発育異常の診断

著者: 竹内久弥1

所属機関: 1順天堂大学産婦人科

ページ範囲:P.958 - P.958

文献概要

 頸管粘液が内分泌環境を反映してその性状を変えることは良く知られた事実である。そこで,これを胎児—胎盤系の内分泌状態を知るための指標として利用する試みがあり,すでに羊歯状結晶形成を認め得る妊娠初期婦人に流産頻度の高いことが報告されている。
 Macdonald (J.Obstet.Gynaec.Brit.Cwlth.79,1087,1972)は同様の観点から胎児発育と頸管粘液羊歯状結晶形成との関係を見て面白い結果を得ている。すなわち,年齢や前回の妊娠歴から今回の胎児発育に懸念の持たれた妊婦128名を対象とし,妊娠17週から36週までは週2回,その前後は週1回,定期的に診察し,同時に頸管粘液性状,腟スメアおよび24時間蓄尿の全エストロゲン量定量を行なつて,これらの所見とSFD児発生の関係を検討したのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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