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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻12号

1973年12月発行

文献概要

カラーグラフ 臨床家のための病理学・21

子宮疾患・XII

著者: 滝一郎1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1014 - P.1015

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 子宮内膜にはポリプが発生する。ポリプ様の筋腫,子宮内膜増殖,内膜癌とことなり,正常の内膜に近い構造を有している。大小さまざまで,また茎の長短,太細にも差があり,時には頸管内,あるいは腟内に出現する。ポリプの内膜は,一般の内膜と同様な周期性変化をするものと,しないものとに分類されている。後者が多く,増殖期像に似た形態を維持しているのが通例である。時には腺腫様構造をとり,内膜腺癌とまぎらわしいこともあるので注意を要する。ポリプが悪化することは少いとされている。茎の細長なものでは,血行障害により,うつ血,出血,浮腫,腺上皮の変性,間質の細胞浸潤などが生じ易い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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