文献詳細
薬の臨床
切迫流早産に対する高単位HCGの臨床効果に関する検討
著者: 井庭信幸1 佐藤宗保1 北尾学1
所属機関: 1烏取大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.1087 - P.1090
文献概要
わが国における流産の頻度3,5,10)は,医学の進歩に伴ない,ここ数年間に従来の約半数に減少したといえ,今なお,全妊娠数の7.5〜10%を占めている。ことに胎盤完成前の妊娠2〜3ヵ月の間に多く,この間における早期の流産が総流産の55〜75%を占めている。また,一般に経産婦,高年者に多く,なお,同一人が流産を反復する場合が多いといわれている。つぎに早産では,全分娩の5〜10%3,10)で,新生児死亡の最も大きな原因をなしている。
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