文献詳細
薬の臨床
慢性頸管炎における高周波凝固と冷凍手術—特にNeuzymおよびGynelan-Powderの併用療法について
著者: 金岡毅1 清水潤司1 岡田悦子1 関場香2
所属機関: 1国立福山病院産婦人科 2岡山大学医学部産科婦人科教室
ページ範囲:P.167 - P.172
文献概要
始めて慢性頸管炎の治療に電気凝固(Electrc-coagu—lation)または焼灼(cautery)が用いられたのは1906年Hunnerによつてであるとされている1)。爾来これについての多くの論文が発表され,すでに一つの治療法としてその地位が確立されている。また最近になつて慢性頸管炎の治療に冷凍手術(Cryosurgery)が用いられ始めた。Cryosurgeryはすでに1940年頃Weitznei2)によつて頸管炎の治療に用いられたが,それが手技として完成されたのは1960年代になつて,Ostecgard1,3,4),faloucekら5),Norumら6)などによつてである。ここにおいて慢性頸管炎の治療法としてFaquelin Cauteryを用いたり,Electrocoagulationを用いたり,またCryosurgcryを用いたりすることの理論的裏付ができ上り,各手技の治療効果の比較が行なわれるようになつたことは当然である。
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