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臨床メモ
自覚による排卵確認法
著者: 竹内久弥1
所属機関: 1順天堂大学産婦人科
ページ範囲:P.214 - P.214
文献購入ページに移動 より確実な避妊法という意味でのピルやIUDの進歩になお一層の期待をかけねばならないのがバースコントロールの現状といえるが,一方ではこれらの人為的な避妊法を行ないたくない種々の理由が残されていることも事実である。
ところで,排卵を知るために頸管粘液の量や性状が利用できることはすでに周知の事実であり,患者の中にも漠然とではあるが帯下感と排卵の関係に気づいている者があるのを経験する。オーストラリアのメルボルン大学のBillingsら(Lancet 1,282, 1972)は,この頸管粘液の増減を自覚症状としてとらえ,一つの周期的パターンとして患者自身に確認させることで排卵を知ることができると考えている。彼らのいう"粘液症状"の現われ方は次のようである。
ところで,排卵を知るために頸管粘液の量や性状が利用できることはすでに周知の事実であり,患者の中にも漠然とではあるが帯下感と排卵の関係に気づいている者があるのを経験する。オーストラリアのメルボルン大学のBillingsら(Lancet 1,282, 1972)は,この頸管粘液の増減を自覚症状としてとらえ,一つの周期的パターンとして患者自身に確認させることで排卵を知ることができると考えている。彼らのいう"粘液症状"の現われ方は次のようである。
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