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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻4号

1973年04月発行

文献概要

カラーグラフ 臨床家のための病理学・15

子宮疾患・Ⅵ

著者: 滝一郎1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.274 - P.275

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 癌細胞が基底膜を破壊して間質内にinvadeするとinvasive cancerになる。侵入癌,侵潤癌,浸潤癌などと呼ばれているが,用語統一はまだなされていない。invasionの程度は微小なものから,日常一般に遭遇するようなものまでいろいろである。今回は微小なものを中心として組織像の解析を試みたい。
 基底膜,basement membraneは,最近の電子顕微鏡所見によると,子宮頸部においては,基底細胞の底部の細胞膜下にある300A位の幅をもつ構造で,電子密度は中等度,細線維様に見えることがある。光学顕微鏡ではPAS染色で染まる膜様構造,好銀線維の網のある部分として認識される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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