icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻4号

1973年04月発行

症例

原因究明に困難をきわめた妊婦(妊娠7ヵ月,子宮筋腫合併)の腹腔内出血の1例

著者: 長瀬行之1 吉井幸洋1 荻野豊1 堀江彰1

所属機関: 1自衛隊中央病院産婦人科

ページ範囲:P.341 - P.346

文献概要

 腹腔内出血は産婦人科領域でしばしば発生する合併症であるが,妊婦に発生した場合,卵管破裂のように妊娠に由来するものは診断が比較的容易であるのに対し,他疾患に由来するものでは原因を究明することが困難である。今回私どもは,子宮筋腫を合併した妊婦(妊娠7ヵ月)に大量の腹腔内出血が発生した1例を経験し,診断上種々の曲折を経て,結局Porro氏手術を行なつて患者を救命し得たので,その経過概要を簡単に報告し,あわせて腹腔内出血について考察を試みることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら