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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻5号

1973年05月発行

カラーグラフ

先天性皮膚欠損症の1例

著者: 内野元1 前山昌男1 水元淳一1 八木剛志1 柚原健1

所属機関: 1熊本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.370 - P.371

文献概要

 先天性皮膚欠損症は分娩時すでに皮膚の一部に欠損を認めるものでCampbell1)が報告して以来欧米では約250例以上が報告れさているがが,本邦におにては,30例ほどの報告2)があるにすぎない。一般的に予後は不良で,欠損皮膚の面積,患児の栄養状態,合併症,細菌感染の有無に左右されるが,致命率は20%であるとされている。
 われわれが経験した本症は図1のごとく広汎な皮膚欠損が認められたにもかかわらず,生後75日目で瘢痕治癒した。この症例は在胎37週3日,骨盤位で出生した生下時体重3000gの男児で血族結婚,妊娠中母体合併症は認められなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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