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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻5号

1973年05月発行

特集 日常診療上の狙いと盲点・II

Poor obstetrical historyの対策

著者: 鈴木雅洲1 高橋克幸1 五十嵐彰1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.413 - P.417

文献概要

 妊卵の着床から分娩までの経過中,妊婦は産科本来の疾患のほかに,いろいろな合併症を併発することが少なくない。そしてこれらの症状が強いときには,しばしば妊娠が中断される。また,妊婦のもつ遺伝的因子や素因が原因のために,健康な児を娩出できないこともある。Poor obstetricalhistoryとはこれら諸々の原因により,妊娠の継続ができなくなる産科上の既往歴をさすものと考えられる。その中で,最も頻度の高い主な疾患をあげると,習慣性の流早産,死産,慢性妊娠中毒症などがあるが,そのほか,慢性腎炎や糖尿病などの慢性疾患との合併,遺伝性疾患などがあげられる。ここでは,編集部からの要望により,主に流早産,死産などの習慣への対策,その原因と予防について述べることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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