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特集 プロスタグランディン
プロスタグランディンと内分泌
著者: 吉田孝雄1
所属機関: 1日本大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.581 - P.585
文献購入ページに移動 Prostaglandins (PGs)は微量ではあるが,広く動物の体内に存在し,多くの類縁体を持ち,広範な生物学的作用を営なんでいるものと推測されており,今日生殖生理の分野における重要性が認識されつつある。すなわち,PGsは動物ばかりでなく、ヒトの排卵、月経,受胎,分娩などの各種の妊孕現象と深い関連性を持つものとみられているが,この領域での情報はまだ少なく,その詳細は不明である。
そこで,今回はPGsのうち,特にPGF2αを中心として,内分泌との関連の立場より,まず,哺乳動物におけるluteolytic actionについて検討し,ついで,ヒトに関しては月経周期との関連性ならびにPGsの妊娠時の血中ステロイドホルモンに及ばす影響などについて基礎的検討を加え,若干の興味ある知見を得たので,ここに報告する。
そこで,今回はPGsのうち,特にPGF2αを中心として,内分泌との関連の立場より,まず,哺乳動物におけるluteolytic actionについて検討し,ついで,ヒトに関しては月経周期との関連性ならびにPGsの妊娠時の血中ステロイドホルモンに及ばす影響などについて基礎的検討を加え,若干の興味ある知見を得たので,ここに報告する。
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