icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻9号

1973年09月発行

特集 産婦人科プリンシプル

産科編

奇形ならびに胎児発育異常

著者: 武田佳彦1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.737 - P.741

文献概要

 奇形あるいは胎児発育異常は妊婦管理が向上するにつれて,実数はともかく周産期死亡などに占める比重が増大し,母子管理の上で注目されている。またその要因については分子生物学の分野で遺伝情報の機構についての解明が進むにつれてきわめて高次元の基礎的検討が行なわれている一方,臨床面でも公害などに伴う環境因子の追求がはじめられている。
 また純粋に産科学の立場から見ても,従来は自然陶汰により出生前に胎児死亡をおこしたり,あるいは流早産に終ることが多かつたが,不妊症,不育症に対する治療の進歩をはじめ,周産期医学の飛躍的な向上により,いわゆるhandicaped babyの子宮内発育,あるいは新生児期の適応が大幅に改善され,一般臨床でも奇形発生の要因についての理解が強く要求されている現況である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら