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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻1号

1974年01月発行

カラーグラフ 臨床家のための病理学・22

卵管の疾患・Ⅰ

著者: 滝一郎1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.6 - P.7

文献概要

 卵管の疾患で最も重要なものは炎症性病変である。卵管はその特殊な構造と機能によりhumanreproductionに必須の役割りを果たすのであるが,その構造と位置は,一たび炎症性変化が起こると,きわめて不都合な事態を招くことになる。
 卵管炎の原因の大部分は,ブドウ球菌,連鎖球菌,大腸菌など一般の起炎菌,淋菌,結核菌の感染である。感染経路は主として頸管,子宮内膜の感染に続発する,いわゆる上行性である。子宮の収縮が,これを助長すると考えられる。この他,血行性の感染があり,殊に結核はこの経路による。また虫垂炎やS字結腸の炎症の波及もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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