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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻1号

1974年01月発行

特集 胎児死亡

遺伝子・配偶子異常と胎児死亡

著者: 鈴木雅洲1 一条元彦1 中村徹1

所属機関: 1東北大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.41 - P.45

文献概要

 遺伝子病,配偶子病と胎児死亡との関連性について記載するようにとの依頼であつたが,現在この問題について論ずることはきわめて容易でない。胎児死亡の大多数は剖検されず,染色体分析も行なわれず,羊水分析も行なわれず,原因不明の死として扱われるのが実状である。したがつて死亡統計の物語る信頼性に疑義の余地を残すことはいかんともし難く,殊に遺伝子病についてその感が深い。他方配偶子病と胎児死亡についてはかなりの数の文献があるが,染色体異常の分析法は最近長足の進歩をとげており,過去の方法によつて得られたデータは大巾に修正されつつある。このような次第で筆者らは,まず遺伝子病と配偶子病の概説をおこない,ついで簡単に胎児死亡との関連性にふれ,最後に将来の問題として,今後胎児死亡に接したとき,遺伝子病,配偶子病のスクリーニングがいかに行なわれるかの簡単な記述を以つて責を果したいと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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