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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻1号

1974年01月発行

特集 胎児死亡

感染症と胎児死亡

著者: 張南薫1 蔵方宏昌1 佐藤勲1 千坂正毅1

所属機関: 1昭和大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.47 - P.52

文献概要

 妊娠中の胎児死亡,あるいは流早産の原因として感染症が関与するのは次のような場合があげられる。各種の急性熱性伝染病,敗血症,腎盂炎などの急性細菌感染症,結核,梅毒などの慢性感染症,風疹,麻疹,インフルエンザ,痘瘡,巨細胞封入体症,流行性耳下腺炎,水痘,単純疱疹などのウイルス感染症,トキソプラズマ症のごとき原虫感染症,リステリア症,ビブリオ症などの人獣感染症である。
 このうち,急性熱性伝染病や敗血症のごときものは感染の結果,母体に重篤な侵襲が加えられ,これが母体の全身状態を悪化させるので,その結果として胎児に栄養障害や胎盤機能不全が起こり胎児死亡に至るもので,胎児に直接感染が起こることはむしろ少い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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