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産婦人科領域における最近の血液学
著者: 鈴木正彦1
所属機関: 1杏林大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.651 - P.660
文献購入ページに移動 血液学の進歩は最近きわめて著しく,産婦人科領域においても例外ではない。しかし血液学といつてもあまりにその範囲が広く,限られた紙面でその要点だけを述べることもきわめて困難である。すなわちわれわれが日常臨床で多くの検査をやつているが,血液,尿を使う検査が大部分を占めているといつても過言ではない。同じ血液でも検査する項目は千差万別である。このように純臨床的なことから基礎的なものまで血液学の範囲はきわめて広く,その項目をあげてみると,血球および造血器,血漿蛋白,造血因子,免疫血液学,診断に必要な検査法,血液型,輸血などがある。さらに血球では赤血球,白血球,血小板,造血器では骨髄,リンパ組織,脾,細網内皮系などがあり,また上述の各項目に生理,病理があり,その進歩といつても簡単に述べるわけにはいかない。
そこでここでは著者が考えて,われわれ産婦人科医が日常数多く接する事柄で,とくに最近進歩の著しかつたと思われる点のいくつかについて述べてみたい。
そこでここでは著者が考えて,われわれ産婦人科医が日常数多く接する事柄で,とくに最近進歩の著しかつたと思われる点のいくつかについて述べてみたい。
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