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総合講座 産婦人科と腎機能
腎機能検査法とその意義
著者: 阿部裕1 浦壁重治1 折田義正1 福原吉典1
所属機関: 1大阪大学医学部第1内科学教室
ページ範囲:P.667 - P.672
文献購入ページに移動これら各種の腎機能を総合的に把握,患者の病態,予後を的確に判断し治療方針を決定することが重要であることはいうまでもない。それにはこれらの検査法の原理を充分ふまえた上で,腎障害の程度に従つての正当な検査法の選択を行なうことがまず必要である。さらに実施手技上の問題点からひきおこされる検査成績上の誤差範囲も知つて,臨床的,理論的有効数字を確認することが重要となる。たとえばPSP 15分値が40%の場合と35%の場合とを比較すると,この2者の間には臨床上有意義の差があるとは考えられず,治療方針に影響を与えるものではない。しかしPSP 15分値が35%から25%に低下した場合には,たとえ誤差を考慮にいれても臨床的には有意義な差が生じたと考えられる。
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