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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻10号

1974年10月発行

文献概要

総合講座 産婦人科と腎機能

腎性高血圧症の病態と治療

著者: 河野剛1

所属機関: 1京都大学医学部第2内科学教室

ページ範囲:P.673 - P.678

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 ヒトの高血圧症には,一次性高血圧症(本態性高血圧症),二次性(症候性)高血圧症および悪性高血圧症がある。その中で,二次性高血圧症をとり上げて分類すると,腎性高血圧症,内分泌性高血圧症,大動脈絞窄,心臓性高血圧症,神経性高血圧症,その他となる。そのうち,腎性高血圧というのは,腎ないし腎動脈におこつた病変が原因となつておこる高血圧をいう。これには,腎血管性高血圧症(renovascular hypertension),renin分泌性腎腫瘍,aldosterone分泌性腎腫瘍および腎実質障害による高血圧症が含まれる。腎実質障害による高血圧症の中には,急性糸球体腎炎,慢性糸球体腎炎,二次性(続発性)萎縮腎,腎盂腎炎,多発性嚢腫腎,水腎症,糖尿病性腎症などがある。本稿では,これら各種腎性高血圧症の病態,診断および治療について略述し,臨床家諸賢のご参考に供したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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