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臨婦産相談室
著者: 山田文夫1 日高敦夫1 黒島義男2
所属機関: 1阪市大 2慶応大
ページ範囲:P.792 - P.793
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従来,分娩誘導法が不完全であつた頃は,双胎分娩時の第1児娩出より第2児娩出までの分娩間隔はかなりの時間のかかることもあつたが,岡山大の古い統計によつても,31例の双胎分娩中,分娩間隔15分以内のもの10例,30分以内のもの11例と,約2/3は30分以内である。古い成書によつても,母児両者に危険がなければ自然産を待つてもよいとしながらも,多くはしばしば第2児胎盤の早期剥離その他の合併症のおこることを指摘し,第2児娩出の遅延しないよう教えており,近代産科学では双胎における分娩間隔はすくなくとも5分ないし15分が望ましいとさえされている。
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