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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻11号

1974年11月発行

文献概要

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臨婦産相談室

著者: 山田文夫1 日高敦夫1 黒島義男2

所属機関: 1阪市大 2慶応大

ページ範囲:P.792 - P.793

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 【質問】 双胎分娩中,第2児の娩出が遅延したときの対策についてお教えください。
【解答】
 従来,分娩誘導法が不完全であつた頃は,双胎分娩時の第1児娩出より第2児娩出までの分娩間隔はかなりの時間のかかることもあつたが,岡山大の古い統計によつても,31例の双胎分娩中,分娩間隔15分以内のもの10例,30分以内のもの11例と,約2/3は30分以内である。古い成書によつても,母児両者に危険がなければ自然産を待つてもよいとしながらも,多くはしばしば第2児胎盤の早期剥離その他の合併症のおこることを指摘し,第2児娩出の遅延しないよう教えており,近代産科学では双胎における分娩間隔はすくなくとも5分ないし15分が望ましいとさえされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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