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妊娠をめぐる免疫学的諸問題—ことに絨毛増殖と母体免疫反応との相関
著者: 竹内正七1 金沢浩二1
所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.801 - P.805
文献購入ページに移動 いうまでもなく妊娠には内分泌学的因子をはじめ,解剖・生理・生化学的など多くの因子が関与しているが,特に免疫学的因子は他の因子と密接に関連しで妊娠の成立維持に重要な役割を果していると考えられている。また,この免疫現象は単に妊娠の成立維持のためにのみ惹起されるのではなく,ある時はその破綻が病的妊娠の原因となり,ある時は病的妊娠の結果として誘発されるものと推測されている。既に別稿1〜3)に記述してあるように,妊娠に関与あるいは関連するこの免疫現象はきわめて複雑多岐にわたつており,この分野の研究が進むにつれてますますその難解性が浮き彫りにされつつあるのが現状である。
本稿では絨毛の増殖が母体からの免疫的応答によつてどのように修飾されているかという問題を取り上げて論じたいと思うが,この方面の研究データは未だ十分でないため多少なりとも推測の域を出ないし,また,私見も少なくないことをあらかじめ了承していただきたいと思う。
本稿では絨毛の増殖が母体からの免疫的応答によつてどのように修飾されているかという問題を取り上げて論じたいと思うが,この方面の研究データは未だ十分でないため多少なりとも推測の域を出ないし,また,私見も少なくないことをあらかじめ了承していただきたいと思う。
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