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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻12号

1974年12月発行

文献概要

トピックス

男性用避妊薬

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.852 - P.852

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 1960年以後は受胎調節革命の時期に入つたといわれ,pillやIUDなどいろいろの方法や種類が報告され実用に供されてきている。この新しい受胎調節法で興味あるものは,これらの実用されているものがほとんど対女性に用いるもので,対男性に用いるものの実用をみていないことである。
 この理由にはいろいろ考えられるが,女性では毎月1個の排卵に対し,男子では何億もの精子が産生排出されていることや,女性では子宮の中に数カ月も妊卵を育てる仕組みがあるためにこれを破壊する方法を考えるのは容易であるからなどがあげられよう。その他にもLeeuwen—hockが顕微鏡にて精子を見出し,これが妊孕現象の上できわめて重要であることを最初に報告したが,その後男性の生殖生理学の研究が女性に比しておくれてはいなかつたかということも考えられよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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