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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻2号

1974年02月発行

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臨婦産相談室

著者: 品川信良1 真田幸一2 杉山四郎3 雨森良彦4

所属機関: 1弘前大 2大森赤十字病院 3杉山医院 4日赤医療センター

ページ範囲:P.138 - P.142

文献概要

 【質問】Disseminated intravascular coagulation時にお   けるfibrinogen, heparinの具体的投与法および  oveheparinizationの目安と拮抗Protamineの投   与法についてできるだけ具体的にお教え下さい。
【解答】
 1.ヘパリンの投与法
 Disseminated intravascular coa—gulation (以下DICと略)の治療にあたつて,抗凝固剤であるヘパリンを使用することは,理論的にも当を得たことである。しかしDICの場合,特に産科領域では,胎盤剥離による大きな創面の形成が予想される場合や,すでに剥離したあとなどでは,ヘパリンの使用によつて,かえつて出血を増加させないだろうかという心配がある。また,一方,(DICが終結した結果としての)消費性凝固障害を生じている例に対しては,ヘパリンの使用は,大きな効果を期待はできない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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