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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻2号

1974年02月発行

原著

頸癌に対するわれわれの行なつているBleomycin-Infusion Therapyの手技

著者: 東条伸平1 松浦役児1 三浦徹1 奥忠昭1 長谷川和男1

所属機関: 1神戸大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.151 - P.157

文献概要

 制癌剤の動脈内注入法(Intra-arterial infusion the—rapy以下動注法と略す)は1950年にKlopp1)が10例の重症悪性腫瘍患者に動脈内ヘポリエチレン管を挿入してその分布領域である病巣部へ直接Nitrogen mustardを投与し,腫瘍の縮少を認めたと報告したのに始まる。わが国においては1956年白羽16)によるNitrominおよびMMCを用いた報告が最初であり,1960年Sullivanら2)は灌流用ポンプを用いて持続動注法を行ない,同時に拮抗剤Citrovorum factor (Leucovorin)を筋注し副作用の軽減をはかるとともに局所の治療効果を上げた。その後,動注法は技術的な工夫や薬剤の開発,さらに適応の拡大などによつて各科領域に広く用いられるようになつてきた。
 われわれは頸癌進行例に対して最近梅沢によつて開発され扁平上皮癌に特異的に効果のあるといわれるBleomycinの内腸骨動脈内注入法を行ない若干の知見を得ているが,ここではわれわれの動注法の手技とその問題点について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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