文献詳細
原著
広汎性子宮全摘術における骨盤神経の生体染色について
著者: 植田国昭1 松田昭夫1 貝原学1 安井洋1
所属機関: 1長野赤十字病院産婦人科
ページ範囲:P.161 - P.163
文献概要
著者らは骨盤神経の保存のためには,これを術中に染色すれば一層明確になるものと考えていたが,たまたま文献により外科では胃切除の際に,迷走神経をleuco—methylene blue (以下LMB)で染色すれば,これを容易に確認できることを知り11),1972年7月より広汎全摘に応用することを試みた。広汎全摘で神経の染色に応用したのは,許と小玉12)の報告があるが臨床成績は示されていない。1973年著者らと五十嵐は各々別個に,この染色法の臨床成績を同一学会で発表した15)。
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