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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻3号

1974年03月発行

文献概要

特集 新生児の観察法

新生児成熟度の評価法

著者: 安達寿夫1 舟木憲一1 会田邦夫1 遠藤紘1

所属機関: 1東北大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.201 - P.204

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 新生児の成熟度判定法については,以前から内外に多数の報告がみられるが,そのいずれも一長一短あり,結局は生下時体重と胎児期間を主として,爪,性器,皮膚などの所見や生活力を附記して,臨床上の評価とされている。このような評価法が実用され普及している理由は,新生児の生死または脳障害などの予後が未熟度の高いほど悪いので,その予後判断のための一つの評価方法としてである。
 ところが体重だけで成熟度を判定すると,小がらでやせている児は一律に未熟とされてしまう不合理があり,これに在胎期間を加えて判定することによつて全体としてはかなり予後と一致する評価が可能となるが,なお実際に臨床で評価をしたい場合の個々の症例についてはこれだけでは不十分であり,ここに別な評価法が多数考えられた理由がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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