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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻3号

1974年03月発行

臨床メモ

妊娠初期婦人の航空機旅行について

著者: 竹内久弥1

所属機関: 1順天堂大学産婦人科

ページ範囲:P.215 - P.215

文献概要

 妊娠末期婦人の航空機による旅行についてはその安全性に関して良く質問を受けるところであり,その関心は専ら陣痛が誘発されることへの危険性にあるようである。しかし,最近のように航空機による旅行が一般化すると妊娠初期についても無関心でいられないのではないかと思われる。そこでCameron (AerospaceMed. 44, 552, 1973)の「スチュワーデスは妊娠初期に乗務を続けて良いか?」と題する論文の内容を紹介しておく。
 ここで航空機というのは当然のことながら普通のジェット旅客機を意味するが,まず騒音と振動は問題ないと考えられる。急速な上昇または下降飛行の影響は過激な運動と比べれば大したことはない。湿度は概して乾燥気味に保たれているので脱水に注意する。しかし利尿剤が投与されていてもそれを控えるほどではない。食事はガスの発生し難いものが良いが,腸管内のガスが胎芽にとくに悪影響をおよぼすとは思えない。乗客の場合は下肢へのうつ血を防ぐため1時間毎に歩き廻るのが良い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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