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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻4号

1974年04月発行

症例

紙状児と共存した先天性皮膚欠損症児について

著者: 井庭信幸1 金田健一1 江木徹1 北尾学1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.317 - P.321

文献概要

 先天性皮膚欠損症(congenital skin defect)は新生児外表奇形のなかでも発生頻度が低いものであり,Campbell (1826)4)がはじめて報告してのち,外国ではAbt1),Dowler5),Rauschkolb12),Adair2)およびSukarochana15)らがつづいて発表しているが,わが国においてはその報告は非常に少なく,難波(1931)11)が報告してのち,わずかに23例をみるのみである10,19)
 また,双胎妊娠で,その一児は成長して生児として娩出するのに反し,他児は妊娠の途中で死亡し,そのまま水分を失つて乾燥萎縮した状態となり,生存児によつて漸次圧迫されて紙状児,あるいは圧縮児といわれる状態となるものがある。紙状児についての報告7,14)も多くはない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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