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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻4号

1974年04月発行

文献概要

薬の臨床

子宮内容除去術の術後疼痛対策について

著者: 並木昭義1 山下衛2 森和郎3

所属機関: 1札幌医科大学麻酔学教室 2旭川市立病院麻酔科 3森産婦人科

ページ範囲:P.323 - P.327

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 子宮内容除去術の術後の疼痛は手術操作によるものより,むしろ子宮収縮剤によつておこる子宮収縮が第1の原因であると考えられる。従来,止血の目的で多くは子宮収縮剤1筒を妊娠月数にかかわりなく静注投与していた1)
 そのため,症例によつては,止血に必要な量以上使用することになり,しかも子宮収縮も強く生じ疼痛が強度となる。また静脈麻酔剤による覚醒後の意識状態が術後の疼痛に影響をおよすぼ場合も考えられる。それゆえ,子宮内容除去術の術後疼痛を緩和させるのには,子宮収縮剤の使用法,静脈麻酔剤の選択および使用法,鎮痛剤の使用法などを考慮しなければならない。そこでわれわれは今回の研究において,第1に子宮収縮剤Partan®を妊娠月数によつて投与量を変え,疼痛の程度および出血などの合併症を比較した。第2覚醒後の意識状態およびそれの疼痛におよぼす影響を,ステロイド麻酔剤CT−1341 Althesinとthiamylal (Isozol)®とで比較した。第3に鎮痛剤としてpentazocine (Sosegon)®を使用し,その効果の有無をみた。以上3点よりこの手術に対する疼痛対策について検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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