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カラーグラフ 臨床家のための病理学・26
卵巣の疾患・Ⅲ
著者: 滝一郎1
所属機関: 1九州大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.338 - P.339
文献購入ページに移動 FIGOにより,1971年から用いるべき卵巣腫瘍の組織分類Histological classification of the co—mmon primary epithelial tumors of the ovaryが提唱されている。これによると,I. Serouscystomas, II. Mucinous cystomas III. Endometrioid tumors, IV. Mesonephric tumors, V.Concomitant carcinomas, unclassified carcinomas (tumors which cannot be alloted to oneof the groups I, II, III, or IVの5項目に分類されている。IからIVまでは,それぞれa) benign,b) low potential malignancy, c) carcinomaに分かれている。
この分類に関しては議論が多く,これを簡単に記述することはむずかしいが, 1) aとb, bとcの鑑別にどういう組織学的規準を用いるか, 2) I〜IIの腫瘍のcに相当するものが,続発性か原発性かを決定しがたい場合はどうするのか, 3) IVの内容は何か,などが主要な問題点であり,日産婦卵巣腫瘍登録委員会においてもこれらの点が討議されている。
この分類に関しては議論が多く,これを簡単に記述することはむずかしいが, 1) aとb, bとcの鑑別にどういう組織学的規準を用いるか, 2) I〜IIの腫瘍のcに相当するものが,続発性か原発性かを決定しがたい場合はどうするのか, 3) IVの内容は何か,などが主要な問題点であり,日産婦卵巣腫瘍登録委員会においてもこれらの点が討議されている。
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