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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻5号

1974年05月発行

文献概要

指標

ひと子宮血管系に関する研究—非妊子宮における血管構築について

著者: 高田道夫1 松本和夫1 亀森英武1

所属機関: 1順天堂大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.341 - P.348

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 子宮は性腺のtarget organとして妊卵着床の準備環境を周期的に形成している。また一旦妊卵の着床をみれば,子宮—胎盤系,胎児—胎盤系という新たな機構の参加するなかで,その機能保持に第一義的な役割りを果たす。さらに妊娠経過の終極において子宮収縮,胎児ならびに付属物の娩出,産褥子宮復古という現象を伴う。これら一連の過程は他臓器には見られない,きわめて多彩な変化であると同時にその変化の秩序的,合目的なことには目をみはるものがある。子宮血管系はこの劇的な変化に対して,いかに適合するのであろうか,また適合するためにいかなる基本的構築を用意しているのであろうか。この方面の検索はきわめて少なく,本邦においては皆無といつてもいいすぎではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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