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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻5号

1974年05月発行

総合講座 産婦人科と循環

子宮胎盤循環

著者: 日高敦夫1 黒住晃司1 駒谷美津男1 須川佶1

所属機関: 1大阪市立大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.369 - P.376

文献概要

 周産期における胎盤機能が,胎児の生命と出生後の発育に重大な影響をもたらすことを配慮する時,このvital organの正常機能維持,すなわち物質交換とホルモン産生などの働きに根底をなす子宮胎盤循環の動態を解明することは,周産期医学における最も重要な課題の一つとなろう。
 児の生命保持に最も重要な物質の一つである酸素は,解剖学的にはFickの原理に従い,placental membraneをsimple diffusionにより通過するが,適切な酸素の供給には効率の良いchemical solutionの型として十分な血液が流れることが必須条件となる。この意味合いよりして,子宮胎盤循環の病態生理を検索することはfetaldistressの予防ならびに治療面の発展に大きな意義をもつものと理解される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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