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総合講座 産婦人科と循環
ショック時の循環動態
著者: 隅田幸男1
所属機関: 1国立福岡中央病院心臓血管外科
ページ範囲:P.377 - P.381
文献購入ページに移動 ショックの特徴は循環動態に最も良く現われる。ショック患者の皮膚は蒼白となり,冷汗を流す。頻脈と低血圧を来たし,脈圧は低下し,四肢末梢静脈は虚脱する。そして,患者の尿分泌量は減少し,脳虚血は無関心状態に導く。
これらの症状はいずれもショックの循環動態の特徴をよく現わしており,それぞれ意義を持つている。以上のような症状のためショックは急性末梢循環不全の一つであると考えられているのであるが,末梢血管床は心臓とつながつていて機能単位をなしているから,ショックはこの機能単位の急性不全であると考える方が治療方針をたてる上では便利である。
これらの症状はいずれもショックの循環動態の特徴をよく現わしており,それぞれ意義を持つている。以上のような症状のためショックは急性末梢循環不全の一つであると考えられているのであるが,末梢血管床は心臓とつながつていて機能単位をなしているから,ショックはこの機能単位の急性不全であると考える方が治療方針をたてる上では便利である。
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