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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻6号

1974年06月発行

薬の臨床

HPLイムノアッセイキットの検討

著者: 広瀬洋子1 中川公夫1 高橋克幸1 鈴木雅洲1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.473 - P.477

文献概要

 胎児—胎盤系の機能の指標としていろいろな検査法が考えられ,それぞれ個々の測定成績から機能状態が推察されてきた。生化学的な方法による胎盤機能検査法としてもつとも広く用いられている方法に尿中estriolの測定があるが,尿中から測定するため迅速,的確に機能状態を知るにはいまだいくつかの難点がある。そのため,血中から胎盤機能の情報を知る一環としていろいろな酵素を測定する方法も試みられている。最近,直接胎盤機能を知る指標としてHPLを免疫学的に測定する方法が注目され,測定試薬がキット化されるに及び,本邦でもこれを使用して胎盤機能を推測する方法が用いられる趨勢にある。しかし,HPLについてはいまだ不明な点が多いが,われわれは臨床的に胎盤機能の判定に応用する試みとして妊婦血中HPLを妊娠経過に従い経週的に測定し,異常妊娠との比較検討を行なつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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