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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻7号

1974年08月発行

文献概要

グラフ

妊娠末期の急性骨髄性白血病

著者: 宮野誠1 西村恒夫2

所属機関: 1東京医科大学産科婦人科学 2東京医科大学内科老年病学

ページ範囲:P.538 - P.540

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 症例は妊娠9カ月に突発し,発病14日・紹介入院52時間で死亡した急性骨髄性白血病である。経過が急速で確定診断が間に合わず,白血病の治療を全く行なわなかつたので,典型的な臨床症状・血液像・組織像が見られた。
 谷○容○。満23歳,初妊婦。妊娠11〜13週に軽度の「つわり」。胎動初感20週3日。妊娠33週5日より軽度発熱・全身倦怠・食思不振,盗汗があり,感冒として治療を受けたが軽快せず,34週2日より歯齦出血,同6日より腰痛および血尿,35週0日より約10時間毎に38〜40℃に達する弛張熱があり,同2日に腎盂炎疑診,同3日に右胸痛・咳嗽・黒色下痢便があり,本学霞ケ浦病院産科に紹介され,直ちに入院した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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