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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科28巻9号

1974年09月発行

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臨婦産相談室

著者: 平野睦男1

所属機関: 1東北大

ページ範囲:P.628 - P.629

文献概要

 【質問】いわゆる第2度無月経症婦人で,強く妊娠を希望している婦人についての治療法として何か新しい工夫がないでしようか。一応HMGの治療も2クール行ないましたが,CMもほとんど変化なく,無効に終つています。
【解答】
 排卵障害に対する治療方法は10年前に比較しますと格段の進歩をとげましたので,多くの無排卵症婦人が排卵誘発により妊娠できるようになつたことは,大変よろこばしいことです。しかし,排卵障害を(1)無排卵周期症(2)第1度無月経(3)第2度無月経に分類して排卵誘発成績をみますと,無排卵周期症と第1度無月経の治療成績がよく,妊娠に成功した婦人の数も多いのですが,第2度無月経婦人の排卵率,妊娠率はきわめて低いため,ご質問のように妊娠を熱望する第2度無月経婦人の治療には,誰しもが頭をいためているといつてもよいでしよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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