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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻1号

1975年01月発行

文献概要

指標

胎児発育障害と周生期脳傷害

著者: 安達寿夫1 村井憲男1 舟木憲一1 会田邦夫1 星和彦1 遠藤紘1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.5 - P.12

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 小児脳障害とくに脳性小児麻痺(以下CPと略)の病因の大半が周生期にあることは以前からよく知られており,具体的には産道内の胎児低酸素性傷害,高度未熟出生,高度黄疸,低血糖,寒冷傷害などがあげられてきた。
 筆者も東北大学医学部附属病院産科で出生した児の予後追跡を試み,昭和30年から37年の8年間の出生児9,397例のなかに低酸素症(仮死出生成熟児)によるCP 3例と,核黄疸を合併した未熟児のCP 7例の計10例のCPを確認し,昭和42年の第17回日本医学会総会シンポジウム脳性麻痺で報告した。この成績をもとにしてその後の周生期母児管理の重点目標を,未熟児の黄疸と分娩時の胎児低酸素症の早期診療の2点において管理をつづけてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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