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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻11号

1975年11月発行

文献概要

連載 リプロダクション講座・10

子宮胎盤循環動態とその制禦因子

著者: 日高敦夫1

所属機関: 1大阪市立大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.845 - P.852

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 子宮胎盤の循環動態を正確に把握し理解することは,胎児の発育を直接支配する胎盤機能を論ずる上に最も基本的な問題として重視されねばならない。すなわち胎盤における物質交換あるいはホルモン産生など,胎盤の果す機能的役割は全て組織循環の影響を直接受ける所以からである。
 子宮胎盤循環の動態を検討するに際し,まず原理的な問題として「血流は電気回路におけるOhmの法則に従い,実効灌流圧に比例し,臓器内全血管抵抗に反比例する関係が成立する」ことを銘記せねばならない。このことは妊娠期間とくに分娩発来期における子宮収縮と弛緩,血管収縮あるいは狭小化と血管拡張,さらには心拍出量などによる影響を十分に理解することが肝要である(表1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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