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文献概要
原著
周産期緑膿菌感染症の母児相関について
著者: 高田道夫1 久保田武美1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.855 - P.862
文献購入ページに移動 新生児,未熟児は感染防御機構の未熟性から,本来弱毒菌である緑膿菌によつて重症感染症をひきおこす可能性がある。
われわれはすでに新生児緑膿菌保有率が糞便で21.8%,鼻咽腔で11.7%であり成熟児よりも未熟児においてこの保有率は高く,また生後経日的に保有率は漸増傾向を示し,季節別には夏〜秋季に保有率は高くなることを指摘してきた。このような状況下においても新生児室収容児の大部分が正常児である産科領域では尿路感染症,全身皮膚膿痂疹,臍炎,外耳炎,結膜炎などの表在性感染症を経験するにとどまり患児を収容する機会の多い小児科領域に比べると,重症緑膿菌感染症の頻度はさして高くない。
われわれはすでに新生児緑膿菌保有率が糞便で21.8%,鼻咽腔で11.7%であり成熟児よりも未熟児においてこの保有率は高く,また生後経日的に保有率は漸増傾向を示し,季節別には夏〜秋季に保有率は高くなることを指摘してきた。このような状況下においても新生児室収容児の大部分が正常児である産科領域では尿路感染症,全身皮膚膿痂疹,臍炎,外耳炎,結膜炎などの表在性感染症を経験するにとどまり患児を収容する機会の多い小児科領域に比べると,重症緑膿菌感染症の頻度はさして高くない。
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