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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻12号

1975年12月発行

特集 産婦人科手術のポイント

V.手術手技--婦人科

卵巣楔形切除術

著者: 田中良憲1

所属機関: 1川崎医科大

ページ範囲:P.972 - P.973

文献概要

手術手技
 卵巣楔形切除術は小開腹術であり,とくにコツというべき点はないが,筆者の行なつている方法を図によつて説明したい。
 恥骨上縁より2〜3横指の点で約6cmの横切開を行なう(図1)。皮下を充分に頭側に剥離し,切開部よりなるべく上方で筋膜の横切開を行なう。膀胱の損傷を防ぐためである。以後は型のごとく腹腔に入る。ペアン鉗子で円靱帯をつかみ子宮底を牽出し,指で卵巣を腹壁上にひき出す。その後無鉤ペアン鉗子2個で卵巣間膜をはさみ,出血量の減少をはかる(図2)。ペアン鉗子にゴム管をかぶせておけば圧挫による損傷は予防できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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