icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻12号

1975年12月発行

特集 産婦人科手術のポイント

V.手術手技--婦人科

性器脱垂手術

著者: 古谷博1

所属機関: 1順天堂大

ページ範囲:P.992 - P.993

文献概要

 骨盤内性器が正常な位置を保持するのは,主として骨盤底を形成する諸筋の働きによるもので,その機能不全,形態異常を矯正するのが性器脱垂手術の原理であり,この脱垂を助けている子宮の位置異常,結合織の断裂などの矯正も併せて行なうものである。いいかえれば性器裂口の閉鎖不全に対する成形手術である。主な術式としては次のようで,適応によりそれぞれの術式が選ばれる。
 1.前腟形成術  (1)前腟縫合術  (2)膀胱腟中隔縫合術 2.腟会陰成形術  (1)腟会陰縫合術  (2)直腸腟中隔縫合術 3.骨盤底成形術(肛門挙筋縫合術) 4.膀胱腟間子宮挿置術 5.中央腟閉鎖術 6.付帯的手術  (1)子宮前転固定術  (2)子宮頸・腟部切断術 以下これらの手術の主要なものについて,解剖学的な解説と手技のポイントを述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら