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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻12号

1975年12月発行

特集 産婦人科手術のポイント

V.手術手技--婦人科

尿道の手術

著者: 高木繁夫1

所属機関: 1日本大

ページ範囲:P.998 - P.999

文献概要

 女子尿道は膀胱頸部から発し恥骨結合と腟前壁の間を下行し腟前庭中央部に開口する。すなわち,その2/3以上は腟前壁中に存在し,恥骨結合までやや上方に,その後は下方に向けて走行する約4cmの管口であり,通常は閉鎖している。尿道は図に示すごとく輪状層より分かれて内外縦走筋により包まれ,尿生殖隔膜部と外尿道口部でもつとも狭くなるが,その内径は9〜10mmに拡大が可能である。そしてこの外尿道口部の左右にはスキーン腺とよばれる一対の盲管が存在する。
 血管系は下膀胱動脈,腟動脈と内陰部動脈よりの血流をうけて尿道海綿体を形成し,膀胱腟静脈叢,陰部静脈叢に集まる。神経系は交感,副交感ならびに随意神経などの協調支配をうけているとされるが,その詳細については成書を参照されたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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