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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻12号

1975年12月発行

特集 産婦人科手術のポイント

V.手術手技--婦人科

円靱帯静脈瘤の手術

著者: 前田一雄1

所属機関: 1鳥取大

ページ範囲:P.1000 - P.1001

文献概要

 妊婦,とくに初妊婦で鼠径部の腫瘍形成を訴え,外鼠径ヘルニアと誤りやすい疾患に円靱帯静脈瘤がある。しばしばヘルニアとして外科手術の対象となり,また静脈瘤と診断がついても疼痛などのために手術が必要なこともあつて,婦人科,産科および外科の各領域と関連して問題となる疾患である。
 円靱帯静脈瘤は鼠径部,外鼠径輪開口付近で円靱帯付着部に生じ,円靱帯の静脈すなわち卵巣静脈の分枝,腹壁静脈の円靱帯との連絡枝および付近の外陰部静脈の一部によつて形成される。鼠径部に腫瘤を生じることが特徴的であるが,開腹してみても腹腔内の円靱帯に著明な静脈瘤形成は認められない2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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