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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻12号

1975年12月発行

特集 産婦人科手術のポイント

VI.手術手技--産科

卵管妊娠の手術

著者: 岡田弘二1 奥村次郎1

所属機関: 1京都府立医科大

ページ範囲:P.1018 - P.1019

文献概要

 子宮外妊娠の中で卵管妊娠は95%以上ともつとも頻度が高いが,他の部位の子宮外妊娠に比して手術手技そのものはさほど困難なものではない。むしろ遅滞なく診断を下し,特にshock状態にある場合には輸血などの適切な処置を迅速に施して開復手術に至らせるまでの臨床手技上のプロセスの方が重要であることが多い。しかし,婦人科手術の中では特に手術手技上の迅速性が要求される救急性疾患であると同時に,未産婦に好発することが多いため妊孕性の保持という観点から手術手技上格別の配慮を要することなどの理由で,十分習熟しておくべき重要なる基本的婦人科臨床手技の一つである。
 診断法,shock対策,麻酔に関しては他書に譲り今回の目的である卵管妊娠の手術手技に関してわれわれの教室で日常行なう方法について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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