icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻12号

1975年12月発行

特集 産婦人科手術のポイント

VI.手術手技--産科

腹腔妊娠の手術

著者: 鳥越正1

所属機関: 1山口大

ページ範囲:P.1022 - P.1023

文献概要

 腹腔妊娠は子宮外妊娠の中できわめて稀なものではあるが,外妊の大部分を占める卵管妊娠のほとんどすべてが初期に中絶するのに対して,腹腔妊娠の多くは妊娠中期または末期まで持続し時には生児を得ることさえあり,そのほとんどは続発性腹腔妊娠とされている。
 すなわち卵が卵管膨大部で受精した後,卵管腹口により近い部位に着床しやがて流産または破裂により腹腔内に排出されるが,胎盤の一部は卵管壁から剥離せずそのまま発育を続け,さらに広靱帯,子宮後面,大網,腸管などに着床面を拡大して発生するものであり,多くは卵管妊娠の中絶症状が先行するといわれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら