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特集 産婦人科手術のポイント VI.手術手技--産科
骨盤位娩出術
著者: 小畑英介1
所属機関: 1浜田病院
ページ範囲:P.1024 - P.1025
文献購入ページに移動 近時,骨盤位に対して無闇に腹式帝切を行なう傾向が一部にみられるが,産科学としては決して正しい進歩ではない。腹式帝切の頻度を最少限にして,しかも児の死亡率を頭位とまつたく同じにすることが産科学の理想である。われわれの病院の最近5年間の骨盤位分娩の統計では,骨盤位に対する帝切率は,あらゆる合併症(前置胎盤など)を含めて約7%であり,しかも児の周産期死亡率は頭位とまつたく同じであるという成績に到達した。
骨盤位の場合,厳正にして的確な帝切の適応を前もつて決定することはきわめて重要なことであるが,ここではこの問題にはふれないで,現在筆者の行なつている骨盤位娩出術のポイントとコツについて述べたいと思う。
骨盤位の場合,厳正にして的確な帝切の適応を前もつて決定することはきわめて重要なことであるが,ここではこの問題にはふれないで,現在筆者の行なつている骨盤位娩出術のポイントとコツについて述べたいと思う。
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