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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻2号

1975年02月発行

文献概要

年間テーマ--診断から治療へ 性徴の異常

脱女性化・男性化徴候の診断から治療へ

著者: 田中良憲1

所属機関: 1川崎医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.103 - P.107

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 脱女性化(defeminization)とは,Dorlandの医学辞書によれば「女性の性的特徴の喪失」であるから,生理的なものも含めて種々さまざまな原因や病態がありうることになる。たとえば閉経後の高齢婦人や,神経性無食慾症(anorexia nervosa),(図2)は,前者は老化による,後者は異常深層心理による脱女性化といつてよいであろう。しかし臨床内分泌学にはdefeminizationはmasculinization(男性化)と同意義に使われている(たとえばIsraelの教科書1)ので,本稿もその立場から解説を進めたい。
 またvirilismという用語があるが,これもmasculinizationと同意語と考えてよい2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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