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年間テーマ--診断から治療へ 性徴の異常
文献概要
半陰陽はきわめて古くから知られている先天異常であり,その分類,診断には多くの提案がこれまで行われてきた。ことに近年になつて性染色質(sex chromatin),性染色体あるいは螢光小体(fluorescent body,F—小体)についての知見が明らかになるにともなつて,半陰陽の臨床にこれらの新しい診断的手段が導入されることにより,本症の分類あるいは診断に急速な進展がみられるようになつた。しかしながら,まだ完全に意見の一致がみられたわけではなく,その分類にも未解決の問題が残されているというのが現状である。
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