文献詳細
文献概要
年間テーマ--診断から治療へ 発育の異常
胎児発育とその異常
著者: 鳥越正1
所属機関: 1山口大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.183 - P.188
文献購入ページに移動 胎児は母体の子宮内にあり,羊水に包まれて生存,発育を続ける個体である。しかも,胎生初期には全面的に母体に依存して発育するが,次第に,依存しながらも自律性の胎児能力が展開されてくるようになる。
胎児と母体との接点は胎盤であり,胎児と胎盤とは胎生期を通じて共軛関係を保ちつつ一体となり,母体に対して一つの系,単位としてはたらいている。近年になつてこれが胎児胎盤系fetoplacental unitと表現され,細部の代謝機序まで解明が進められ,今後一層明らかになることが期待される。
胎児と母体との接点は胎盤であり,胎児と胎盤とは胎生期を通じて共軛関係を保ちつつ一体となり,母体に対して一つの系,単位としてはたらいている。近年になつてこれが胎児胎盤系fetoplacental unitと表現され,細部の代謝機序まで解明が進められ,今後一層明らかになることが期待される。
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