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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻3号

1975年03月発行

年間テーマ--診断から治療へ 発育の異常

性成熟期の発育の異常

著者: 鈴木雅洲1 安部徹良1 古橋信晃1

所属機関: 1東北大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.207 - P.210

文献概要

 女性における性成熟期は,女性として成熟した時期で生殖器を含めた身体諸器管は完全に女性としての機能を発揮する時期である。すなわち,排卵を中心に規則正しい周期で月経が繰り返され,妊娠,分娩,授乳が可能である。このような女性としての機能が十分発揮されるには,それに必要な個々の諸器管の形態的な発育のみならず,これら諸器管の機能が統合された形の性機能の発達がなければならない。しかるに,種々の原因により,しばしば,性機能に関係する諸器管の発育あるいは,これらの器管の統合された機能の発達に異常がみられることがあり,その治療は困難を伴うことが多い。また,これらの発育異常は性機能に関係する個々の器管のみの場合もあるが,相互に関連する器管系全体にみられることもある。したがつて,本稿では,性機能に関係する諸器管の発育異常を,まず,個々の器管について,その発生要因,治療,問題点などを中心に述べ,ついで,関連する器管系(性器系と仮称)ごとの発育異常について解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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